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カナダの銀行: 口座開設

(情報更新、加筆/修正、体裁修正等を含む)

カナダでの銀行口座開設

カナダ (6大銀行等の一般銀行) で銀行口座を開設する手順、及び必要書類/情報等をまとめてみましょう。

銀行の規定として、免許書やパスポート等2点以上の身分を証明できる書類があれば、銀行口座を開設することができることになっています。ただし手続きをよりスムーズにする為に、以下のものを全てそろえておくことを推奨します。
  • SIN (Social Insurance Number)
  • 最初に預け入れる分のお金
  • 身分証明書 (2点)
  • 現住所を証明できるもの

SIN (Social Insurance Number)

日本におけるマイナンバー (アメリカにおける社会保障番号) に相当するもので、税金や社会保障をはじめとする公共サービス等を管理する為、カナダ市民/居住者一人一人に割り当てられる9ケタの番号システムです。
カナダ出生者はもちろんのこと、就労することができるステータスでカナダに滞在している人 (ワーキングホリデー等も含む) は、SIN を取得することが必要とされます。最寄りの Service Canada のオフィスに出向き、申請書 (NAS2120) と必要書類を提出することで、特に問題が無ければその場で取得することができます (2014年より、物理的なカードの発行は既に廃止されています)。

最初に預け入れる分のお金

チェッキングアカウントの開設等では絶対に必要なわけではありませんが、口座の種類によっては最少残高が設定されている場合もあり、その場合は当然必要となります。
もちろん現金、または他のカナダの銀行から発行された小切手などで用意することが可能です。他国の金融機関から発行された小切手等も受け入れてもらえますが、時間と手数料が予想以上にかかることがあり、お勧めしません。

身分証明書 (2点) / 現住所を証明できるもの

ビザ、免許証等、カナダ政府機関発行の身分証明書を1点以上。日本のパスポート、またはクレジットカード、社員証等、カナダ政府機関以外発行の身分証明書を1点以上用意することが必要となります。
また、アパート等の賃貸契約書、光熱費等の請求書 (Utility bills) / 領収書等、現住所を証明できる書類の提示を求められることもあるので、用意しておきましょう。

アポイントメント

必要書類を用意し、いざ銀行店舗へ!となりますが、カナダの銀行店舗では、一般的な窓口業務とその他の個別対応業務の形態が明確に分けられている為、新規口座開設の場合では事前にアポイントメントを取って対処してもらうのが最適です。
ウェブサイト上の「Open new account」といった類のページから、最寄りの店舗でのアポイントメントをスケジュールするという方法がおそらく最も確実でスムーズなやり方でしょう。ウェブサイト上である程度の情報を既に提供して手続きを進めたという場合でも、最終的には銀行店舗へ出向き手続きを完了する必要があります。

ABM (ATM) カード/Debit/Interacカード、オンラインバンキング

口座を開設することで、いわゆる ATM (Automated teller machine -- あるいはカナダ英語では ABM (automated banking machine)) カードが発行されます (後日郵便にて受け取り)。通常ひとつのカードで、Debitカード + Interacカード + ABM (ATM) カードの機能が全てカバーされていています。カード使用時の暗証番号の設定等も、口座開設時に決める必要がありますので、忘れないようにしましょう。
同時に、銀行のウェブサイト上でのオンラインバンキングへのログイン方法なども、この時点で提供されるでしょう。アクセスできるようになるまでの期間やアクセス方法に関して、しっかりと理解しておくようにしましょう。

ポイント

口座に関する疑問点、特に各種手数料等については、しっかりと理解するよう心がけましょう。チェッキングアカウントでは特に、Debit/Interacの制限回数や手数料、新規小切手帳発行に関するルールや手数料等、自分の用途に合ったものをしっかり選ぶようにしましょう。セービングアカウントも同様に、最低残高額、利率、口座維持手数料などをしっかり理解するよう心がけましょう。一年間でついた利息分の利益が、年間手数料で相殺されてしまっては元も子もありません。
口座開設に伴って、場合によってはクレジットカードへの申し込みや、TFSA (Tax-Free Savings Account)、または RRSP (Registered Retirement Savings Plan) や RESP (Registered Education Savings Plan) 等の勧誘を受けるかもしれません。これらの詳細は別項に譲ります。