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カナダの銀行: 引き出し/預け入れ

(情報更新、加筆/修正、体裁修正等を含む)

銀行に各種口座を開設できた上で、実際に日々頻繁に行われるであろう基本作業を、しっかり押さえておきましょう。

引き出し (Withdrawal)

カナダでは、各種金融機関店舗内に限らず、コンビニ、ガソリンスタンド、スーパー、レストラン、空港等々、あらゆるところに ATM (Automated teller machine -- あるいはカナダ英語ではABM (automated banking machine) と呼ばれることもしばしば) が存在し、引き出しを主とする簡易手続きを行うことが出来ます。
自身が口座を持つ金融機関店舗内の ATM の引き出しは通常手数料無料。それ以外の金融機関店舗やコンビニ内等の ATM では、通常 $1.50 から $2.00 程度、多い場合には $3.50 超といった手数料がかかる場合もあります。
銀行によっては、提携のコンビニでの ATM では手数料無料!あるいは口座の種類によっては、月に○回最大$○までは手数料を還元!といったことを売り物にしていることも多く、この辺りも銀行/口座を選ぶポイントになります。どちらにしても、引き出し手数料というのは本当に無駄な出費として捉えられるべきものですので、出来る限り $0 に抑える努力をしましょう。

ATM による引き出しの手順はいたって簡単です。順番等の違いはあれど、一般的に以下のような手順になります。
  1. 銀行から発行されている ATM 用のカード (Debit Card や Credit Card と統合されているのが一般的) を機械に差し込み、
  2. 暗証番号 (PIN Number) 等によって認証を受けた後、
  3. メニューから「Withdrawal」を選択。
  4. 金額を指定し
  5. どの口座 (Chequing/Saving等) から引き出しをするのかを指定
  6. 手数料がかかる場合はその旨の文言が表示され、「承認 ("Agree")」か「非承認 ("Disagree/Cancel")」を選択
  7. 現金とレシートを受け取る
  8. カードもしっかり取り忘れないように
一日あるいは一回に引き出せる限度額は、銀行または口座の種類によって設定されていて、通常は数百ドル程度となっています。それ以上の現金が必要な場合は、直接窓口での手続きが必要となります。
コンビニ内などの簡易型の ATM では $10 札または $20 札単位での引き出しのみが可能ですが、銀行店舗内の ATM では、最近では紙幣を指定 (例: $100 引き出したい際に、$20札3枚、$10札4枚..等を指定) しての引き出しが可能なことがほとんどです。

預け入れ (Deposit)

現金や、受け取った チェック (cheque/小切手) などを口座に預け入れる作業も、ATM によって行うことが出来ます。

チェックの裏書き (endorse)

北米では、給与の支給や、各種企業/機関からの支払/返金、または個人間での取引などで、自身宛のチェックを受け取る機会は多々あります。それらチェックは、裏書き (endorse) をした後、ATM から直接預け入れることが出来ます。
自分宛てのチェックを受け取ったら...
  1. チェック上で、支払先 ("Pay to the order of.."欄) に自分の名前、金額、発行者のサインがしっかり明記されていることを確認します。
  2. 白紙となっている裏面に、「Endorsement」というラベルと共に、サインをするラインがあります。ここに自分自身のサインをします。
これにより、このチェックの最終受け取り者が自分自身であることを承認します。これで、現金等と同様に ATM から直接自分の口座へ預け入れすることができます。
*「Endorsement」欄以外の部分には、一切書き込みをしないように。
** アメリカの金融機関発行の小切手では、一般的に裏面タテ向き上部に、カナダの金融機関発行の小切手では、裏面ヨコ向き中央部に、この「Endorsement」欄があります。

ATM による預け入れは、順番等の違いはあれど、一般的に以下のような手順になります。
  1. 銀行から発行されている ATM 用のカード (Debit Card や Credit Card と統合されているのが一般的) を機械に差し込み、
  2. 暗証番号 (PIN Number) 等によって認証を受けた後、
  3. メニューから「Deposit」を選択。
  4. どの口座 (Chequing/Saving等) に預け入れをするのかを指定
  5. 預け入れる金額を指定して挿入、または直接挿入
    • 銀行店舗内の ATM では、最近では紙幣 (あるいは裏書済みのチェック) をそのまま挿入し、ATM 側が金額を自動的に読み取ってくれる機能がついていることがほとんどです。その場合は、読み取られた結果の金額が正しいかどうかをしっかりと確認します。
    • 読み取りの機能がないタイプの ATM では、金額を指定し、ATM 近くに必ずある金融機関指定の専用封筒に現金またはチェックを封入し、封筒ごと ATM に挿入します。
  6. どの口座 (Chequing/Saving等) に預け入れをするのかを指定
  7. レシートを受け取る
  8. カードもしっかり取り忘れないように

アプリによる写真からの預け入れ

最近では、銀行の公式アプリなどを通じて、チェックによる預け入れをスマートフォンやタブレットから行える環境が整っています。細かな手順はアプリによって違いますが、裏書済みのチェックの両面をスマートフォンやタブレットのカメラで撮影し送信することで処理を行い、ATM へ出向く手順を省くことができます。即時に手続きを完了することができますが、写真の精度の問題などで後々になって不具合が生じる (処理が取り消される) 可能性もゼロではありません。最低でも3日から一週間程度はチェックは破棄せずに手元において置くようにしましょう。